講演概要
スマートセンシングのデバイスを販売するだけでなく、そのセンサによって得られるデータに基づくサービスビジネスへの関心が高まっている。特に、現場のDXにおけるデジタルツイン構築、運用支援サービスへの関心が高い。ここでは、単に顧客のDXを支援するサービス提供にとどまらず、スマートセンシングで得られる現場粘着性の高いデータを社内知識化して、より価値の高いサービス提供に繋げていく知識集約型のデジタルビジネスサービス(KIBS: Knowledge Intensive Business Service)を指向すべきであろう。この場合、顧客業務のコスト削減だけでなく、健康経営や資源循環など社会価値視点への訴求も重要となる。このような社会価値に顧客の関心を向けさせ、市場を創出するには戦略的な標準の活用が有効となる。講演では、KIBSに向けたデータ戦略、さらに、その社会価値を市場化するための標準戦略について事例を交えて紹介する。